目のトラブルは「肝」のサイン
東洋医学から考える、目の健康
疲れ目やドライアイなど、目の不調は日々の生活を不便にするだけでなく、気持ちの面にも影響することがあります。
当院も、こうした目のお悩みについて対応させて頂いております。
東洋医学では、目と「肝(かん)」には深いつながりがあると考えられています。
目は「肝の窓」ともいわれ、目の状態を通して、体の内側にある肝の働きをみていきます。それゆえ、目のトラブルは肝の不調を知らせるサインの一つとして捉えています。
東洋医学で考える肝の主な働きに「気の巡りを整えること」と「血を蓄えて全身に届けること」があります。
例えば、目の奥の痛みや充血などは、気の巡りが滞っている状態と考えます。一方、ドライアイや眼精疲労、年齢とともに現れる目の不調は、目を養う「血」が不足している可能性があると考えます。
では、目の健康を支えるために、毎日の食生活では何を意識するとよいのでしょうか?
食べる目薬「クコの実」
クコの実は、東洋医学では血を補う食材として親しまれ、不老長寿の実ともいわれてきました。
ゼアキサンチンなどのカロテノイドを含み、抗酸化作用が期待できる食材です。
薬膳では、目に栄養を届ける「血」を補う食材として、目の疲れが気になる方の食養生にもおすすめです。
ベリー系の果物
ブルーベリーやラズベリーなどのベリー類には、ポリフェノールが含まれています。
こうした成分には抗酸化作用があり、日々の健康維持を支えてくれます。
また、東洋医学の食養生では、目の栄養となる「血」を補うことも大切にしています。果物を上手に取り入れながら、目をいたわる食生活を心がけてみましょう。
お肉や魚は「蒸し料理」がおすすめ
「血」を養うためには、栄養バランス、良質なたんぱく質も欠かせません。
おすすめは、魚や骨付きの鶏肉を使った蒸し料理です。
蒸し料理は、油を多く使わず、食材のうまみを生かしながら調理できます。胃腸にも負担をかけにくい、やさしい食べ方の一つです。
東洋医学の薬膳では、骨付き肉は「精(せい)」を補う食材としても大切にされてきました。特に産後の体力回復を支える食養生にも取り入れられています。
目だけでなく、体の内から整える
目の疲れや乾燥が気になると、目そのもののケアに意識が向きがちです。
ですが、
東洋医学では目と肝、そして全身の気や血の巡りを一緒に考えていきます。
慢性的な目の不調ほど、食事や睡眠はもちろん、体の内側にも意識して整えていくことも大切になります。
目の症状だけでなく、胃腸や自律神経の状態など、体全体のバランスに目を向けながら施術する必要を感じています。
目の疲れを感じたときこそ、体からの小さなサインに耳を傾けてみませんか?
目をいたわることは、体全体をいたわることにもつながりますよ。