飛蚊症への鍼灸施術
明るい所や白い壁などを見た際に、虫や糸くずなどが飛んで見えることがあります。視線を動かすと移動し、暗い所では気にならなくなったりします。
上記の症状があれば飛蚊症が疑われます。
飛蚊症の原因
眼球の中に硝子体と呼ばれる透明なゼリー状の物質が詰まった部分があり、加齢とともにゼリー状の硝子体が液化します(硝子体融解)。
液化した部分に、繊維状の混濁物が浮遊することがあり、50歳未満の飛蚊症の多くはこれが原因です。
50歳を過ぎると、硝子体の液化や容積の減少により、硝子体後面が網膜からはずれます(後部硝子体剥離)。
このときに飛蚊症を自覚する人が多いといわれます。後部硝子体剥離は、加齢によりほとんどの人に起こる現象で特に治療の必要はありません。
ただ後部硝子体剥離に伴い、網膜裂孔や網膜剥離などが起きる事があるため、注意が必要になります。
近視の人は正視の人よりも、早い段階で飛蚊症が起きるといわれています。
東洋医学による飛蚊症
◎肝腎両虚型
肝腎が不足して陰精が眼を栄養できないために生じます。
老年者や虚弱者に多く、耳鳴・腰や膝がだるくて無力などの症状を伴うことがあります。
◎気血両虚型
心・脾がともに虚して気血が不足し、目を滋養できなくなったために生じます。
特徴は、慢性的な体の虚弱、顔色につやがない・息ぎれ・動悸・不眠などを伴うことがあります。
◎痰濁型
脾(消化器系)の働きが失調して痰濁が停滞し、清陽が上昇できないために生じます。
特徴は、味の濃い食物を嗜好する美食家に多く、痰が多い・胸苦しい・過食傾向・下痢しやすいなどの症状を伴うことがあります。
当院での飛蚊症治療について
飛蚊症は、加齢によるものや眼精疲労によるもの、体質(脈診・腹診)や患者様の状況(問診)などから原因を考察していきます。
飛蚊症に対して、目の周囲や視神経への血流を改善するツボを組み合わせ鍼灸施術をすることにより症状の軽減を目指せます。
治療を受けた方から、「飛蚊がより気にならなくなった」「飛蚊の数が減った」「目がスッキリした」などの感想を頂いております。
治療の後から症状が軽快する場合が多いので、一度ご相談下さい。
飛蚊症に対する鍼治療は、眼精疲労への効果や網膜剥離、糖尿病性網膜症等での眼底出血の予防としても有効です。