秋に感じる「心と体の重さ」を整える
心と体をいたわる養生
近年は、夏の暑さが秋になっても長く続くことが増えています。
そのため冷たい飲み物や食べ物をとる機会が増えたり、冷房の効いた室内で過ごす期間も長くなりがちです。
こうした過ごし方が続くと‥
東洋医学では「脾(ひ)」と呼ばれる、胃腸の消化に関わる働きに負担がかかり、体の力が消耗していくと考えます。
体力が落ちると、疲労の回復が遅くなり、
暑い季節の疲れを回復できないまま秋を迎えると、お腹(胃腸)の疲れが体全体の調子に影響し、心(気持ちの面)にもその影響が現れやすくなります。
「何でもないのに、気分が晴れない」
「体も気持ちも重たく、物事おっくう感じる」
そんなときは、気持ちだけの問題と考えず、まずは夏から続いている体の疲れに目を向けてみることが、改善への一つの道筋になります。
東洋医学では、心と体は別ものではなく、お互いに影響し合っていると考えます。
“お腹(胃腸)が疲れていると、その影響が秋になってから、心身の不調として現れる”
今ある症状だけでなく、その背景にある体の状態にも目を向け、お身体全体を丁寧にみていくことを大切にしています。
「考えすぎる」と胃腸も疲れる?
東洋医学では、特に「脾」は、考えごとや思い悩むこととも関係が深いとされています。
仕事や家のことなど、考える時間が長くなると、心だけでなく胃腸にも負担がかかることがあります。
すると、お腹の調子がすっきりしなかったり、体が重だるく感じたりすることも。
さらに体の元気が回復できないでいると、気分まで沈みやすくなり、「なんとなく気持ちが晴れない」という状態につながりやすくなります。
“心(気持ち)の疲れが体に影響し、体の疲れがまた心に影響する”
東洋医学では、このような心身のつながりを大切にする視点から、体全体をみてアプローチしていきます。
「お腹を冷やさない」ことから
秋になってから気分が沈みやすいと感じるときは、まず胃腸をいたわることから始めてみましょう。
温かいお茶やスープなどを取り入れ、食事もできるだけ温かいものを選ぶようにします。
“冷たいものをとりすぎないように意識するだけでも養生になります”
お腹が温まり、胃腸がゆっくりと働きやすい状態になると、体全体の元気も取り戻しやすくなります。
シンプルですが、秋のおすすめ養生法です。
鍼灸で「心と体」を一緒に整える
当院では、気分の落ち込みや心身の疲れを感じている方にも、体全体の状態をみながら施術を行っています。
お腹が温まり、胃腸が本来の働きを取り戻せるよう、必要なツボにはりやお灸を施し、体が本来持っている回復する力を引き出していきます。
心(気持ち)が動きずらいときこそ、まず体から整えていく。という視点から
体の緊張がゆるみ、少しずつ体が動きやすくなってくると、気持ちにも自然と余裕が生まれてくることがあります。
“お腹が温かく、体が少しずつ動きやすくなる”
そんな小さな変化が積み重なることで、心にもゆとりが生まれてきます。
秋の「なんとなく気分が沈む」そんなときは、
症状だけに目を向けるのではなく、まずはお腹を温めることから始めてみませんか?
体の内側から整えながら、心と体がともに軽やかになれる様に、秋のおすすめ養生を、ぜひ大切にしてみてください。