心身症と鍼灸治療
心身症とはわかりやすく言うと、心の病気が身体に顔を出して起こっている症状や疾患をいいます。心因的な要因が、内分泌系機能や自律神経機能に働いた結果、循環器、呼吸器、消化器などに疾患が発症するまで進むものであります。
蕁麻疹(じんましん)や円形脱毛症、チック症、心臓神経症、胃腸の潰瘍や大腸炎、高血圧、月経異常、更年期障害、調節障害の諸症状など心身症に含まれるものはたくさんあります。
また心身症は胃や腸など一定の器官に固定して現れる傾向にあります。
現代医学では多くは精神安定剤の処方、心理分析などとあくまで心の病気として、心(メンタル面)を対象とした治療を行います。
これに対して東洋医学、鍼灸治療はからだの表に出ている状態を観察します。例えば自律神経系の異常を現わす首や肩、背中の特異的な緊張を緩めて神経機能を整えるようにします。そのためにツボの選出を的確に、鍼や灸を患者様のからだに合わせて施します。
東洋医学の理念「心身一如」とは、からだが良くなることによって、心の病を治るということをあらわします。
当鍼灸院は病名で治療をするのではなく、あくまで患者様のからだレベルでの治療をさせて頂くことで、さまざまな疾患に効果をあげております。