妊娠する力と免疫力
東洋医学は全体のバランスを整えて、体に備わる治癒力(免疫力)の向上を治療目的の柱としています。
そのため当院では、様々な疾患やお悩み症状の治療にお越しになる方がおられます。
妊娠希望の方も、これまでも現在も診させて頂いております。
医療機関の検査にて妊娠に至らない原因のある方、原因が見当たらない方と様々です。カウンセリングをしながらお一人おひとりの体質を診て施術を進めていくと、多くの方が鍼灸をはじめてから体調が良くなったと仰られます。
気になる症状の1つ・2つ、どの方もかかえておられます。
「そういえば、肩が凝りがマシになった」「生理痛が改善されてきた」「最近、疲れにくい」--など、なんとなく良い状態を実感していただいているんです。
東洋医学では、内臓(五臓:肝・心・脾・肺・腎)の働きが体の調子に関連する、と考えて診断から治療を進めていきます。
体の内側から整えると、体の機能面でもプラスの要素があり、患者さん自身それらを感じていただけるケースはたくさんあります。
病院での不妊治療をメインとして、体質改善の目的で来院される患者さんが多いため、西洋医学の見解を踏まえて、東洋医学で担える要素を把握してサポートをするスタンスを私自身とっております。
内臓の働きが整ってくると、体のパフォーマンスが全体的に向上してきます。
体が快適な状態は、およそ免疫系の働きも良好な状態なのです。風邪をひきにくくなる、頭痛が起こりにくくなる、気分の浮き沈みの波が小さくなるなど、免疫が整ってくると体の感じ方が変わってくるのです。
免疫の働きが良好なときは、血流もよく、必要なときに必要な体の部位に「血」が行き届くので女性特有のマイナートラブル全般も軽快する傾向があります。
上記の様に、体を快適に保っておくことで妊娠力は高くなります。
「身体を内からケアをする」という観点で、東洋医学である鍼灸は妊娠力、体の機能面に関わる免疫力を整え向上させる目的で取り入れられることはおすすめです。