メニエル病の症状改善に有効な鍼灸治療
鍼灸の専門院が教える改善方法
メニエルは内耳の病気の一つで、突然起こる激しいめまいが特徴的な疾患です。当院では、多くのメニエル病患者さまのご相談をお受けしており、この疾患について正しく理解していただくことの重要性を日々感じております。
原因としては、内耳にあるリンパ液(内リンパ)が過剰に蓄積する「内リンパ水腫」が主とされています。しかし、なぜこの水腫が発生するのかについては、ストレス、睡眠不足、疲労、気圧の変化、ホルモンバランスの乱れなど、複数の要因が絡み合っていると考えております。
-メニエル病の治療方針について
メニエルの治療は、投薬治療が中心となります。急性期には抗めまい薬や吐き気止め、利尿薬などが処方され、症状の緩和を図ります。重症例では、ステロイド薬の投与などもあります。
投薬治療は症状を抑えることはできますが、根本的な原因解決には至りにくいため再発を繰り返すケースが多く見られる側面もあります。また、長期間の投薬による副作用の心配などで、お薬をなるべく服用したくない患者さんも少なくありません。
特に問題となるのは、メニエルの発症メカニズムは複雑で、単一の原因に対する治療だけでは効果が限定的になってしまうことです。ストレスや自律神経の乱れ、血流の悪化など、要因が相互に影響し合っているため、より広く総合的なアプローチを治療方針として打ち出すことが必要となります。
「薬を飲んでいるけれど、体調がすぐれない」「また再発するのではないかと不安」といったお声を患者さまからいただいたこともあり、このメニエル病に悩まされている患者さまの治療に向き合ってきて、現在の当院があります。
-鍼灸がメニエル病に有効な理由
鍼灸がメニエルに効果的な理由は、東洋医学の全身を診る総合的なアプローチにあります。症状の考えられる単一原因に対処する療法ではなく、鍼灸治療は身体全体のバランスを整えることで、複雑で多岐にわたる原因にとどかせて根本的な改善を目指します。
①鍼灸治療は自律神経系を整えるうえで優れた効果を発揮します。メニエル病の発症には自律神経の乱れが深く関わっており、鍼灸による適切な刺激により、交感神経と副交感神経のバランスを正常化することができます。これにより、内耳のリンパ液循環が改善され、内リンパ水腫の解消につながります。
②血液循環の改善効果があります。鍼灸治療により血管が拡張し、内耳への血流が増加することで、組織への酸素や栄養供給が向上します。これは内耳機能の正常化に寄与し、めまいや難聴の改善に効果を発揮します。
③鍼灸治療はストレス軽減にも大きな効果があります。施術により脳内にエンドルフィンなどの幸福ホルモンが分泌され、精神的なリラックス状態が得られます。ストレスもメニエル病の大きな誘因の一つであることを考えると、この効果は非常に重要です。
自律神経の調整、血液循環の改善、ストレス軽減という鍼灸治療の三大効果により、多くの患者さまが症状の改善を実感されています。
―メニエル病治療アプローチ
当院では、メニエル病に対して独自の総合的な治療を採用しています。まず、詳細な問診と東洋医学的診断により、一人ひとりの体質を細やかにチェック、そして症状の特徴を正確に把握します。
この個別化されたアプローチにより、一人ひとりの患者さまに最適な治療効果を提供すること、そして再発予防のための対策のご説明することが可能になります。
-改善と予防に向けて
メニエル病の改善と予防には、日常生活での適切なセルフケアも必要になってきます。患者さまに無理ない範囲で実践していただきたい効果的な対策をお教えしています。
例えば…
・就寝前のスマートフォンやテレビの使用を控えることで、より質の高い睡眠を得ることができます。就寝時は電子機器はなるべく身体から遠ざける。
・気圧変化に敏感な方は、天気予報をチェックし、低気圧が近づく際は特に注意深く体調管理を行いましょう。予防的に軽い運動を行ったり、十分な休息を取ることで、いくぶん発作のリスクを軽減できます。
メニエル病は複雑な病気ですが、適切な理解と治療により回復を早めること、そして再発を予防することが十分可能な疾患です。
豊富な経験と実績から誠心誠意を持って、あなたのお力になることをお約束します。健やかな日常を取り戻すために、一緒に治療に取り組んでいきましょう。
メニエールの治療体験談