土用の健康的な過ごし方

夏の土用と聞くと、「土用の丑の日」やウナギが思い浮びやすいですね。

「土用」は夏だけではなく、四季それぞれの季節の変わり目にある約18日間の期間をさします。

東洋医学では、土用は身体の中心を整える大切な時と考えられており、

特に夏の土用時期は、**「脾胃(ひい)」**と呼ばれる胃や腸の働きを、いつも以上にいたわることが大切なのです。

胃腸は、食べたものを消化・吸収し、身体を動かすエネルギーへと変える、たいせつな働きを担っています。そのため、胃腸が元気でいることは、疲れにくい身体や自然治癒力の保持にもつながります。

 

土用は「リラックス」がポイント

土用は次の季節に備えて、食べ過ぎや飲み過ぎを控え、身体をゆっくり休ませる期間でもあります。

お腹(胃・腸)は、心と身体がリラックスしているときほど、本来の力を発揮しやすくなります。

忙しい毎日の中にも、少し立ち止まり、心をゆるめる時間をつくることをおススメします。

 

「頭は涼しく、お腹は温かく」

東洋医学・漢方では、夏の土用は**「頭は涼しく、お腹は温かく」**過ごすことが基本とされています。

暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかりを摂ると、胃腸は思っている以上に冷えてしまいます。

「ほかほかのお腹」を意識して生活することが、元気に夏を乗り切る秘訣です。

例えば、

・冷たいものを飲んだり食べたりするときは、その前後に温かいものや常温の飲み物をとる。

・あえて温かい料理を食べて、軽く汗をかきながら身体の熱を発散する。

そんな小さな意識が、胃腸を守ることにつながります。

 

情報との適切な距離間も大切

現代は、たくさんの情報が入ってくる時代です。

頭ばかりが働き、考え事が止まらず、気持ちが落ち着かないという方も少なくありません。

東洋医学では、このような状態を**「気が上にのぼりやすい状態」**という捉え方をします。

土用の時期は、スマートフォンと適切な距離をとったり、自然の中を散歩したり、頭を休ませる時間をつくることも大切な養生です。

お腹(胃・腸)が温かく元気になると、心にも自然と余裕が生まれます。

どっしりと落ち着いた気持ちで過ごせるようになり、情報や忙しさに振り回されにくくなるでしょう。

土用は、身体を整えるだけでなく、心も整えることができる大切な時。

「ほかほかのお腹」を意識しながら、ゆったりとした時間を過ごし、これから迎える秋に向けて、心と身体のエネルギーを充電していきましょう。

院 長   榎 本

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