心身不二 

「水の巡り」を整えて、心も体も軽やかに

「最近なんとなく気分が晴れない」

「疲れやすく、体も重たい」

そのように感じることはありませんか。

東洋医学には「心身不二(しんしんふに)」という言葉があります。

心と体は一つにつながっていて、切り離して考えることはできないという教えです。

身体の調子が崩れると、気持ちまで落ち込みやすくなります。

反対に、ストレスや心配事が続くと、体にもさまざまな不調が現れます。

「心だけ」「体だけ」を整えるのではなく、その両方のバランスを保つことが、本当の健康につながるという考え方です。

忙しく変化の多い現代では、このバランスを保ちずらいともいえます。

それでも、毎日の食事や生活を少し意識するだけで、体は少しずつ本来の力を取り戻していきます。

そこで7月は、特に大切にしたいのが「水の巡り」です。

梅雨から夏にかけては湿度や気温が高くなり、体の中の水分代謝が乱れやすい季節です。

水の巡りが滞ると

めまいや体のだるさが出やすい

頭がすっきりしない

お腹が張りやすい

顔はのぼせるのに足元は冷える

といった不調につながることがあります。

東洋医学では、こうした状態を「水滞(すいたい)」と考えます。

体の中に必要以上の水分が停滞すると、巡りが悪くなり、心にも体にも影響を与えてしまうのです。

そのため、この時節は「水が巡りやすい体」をつくることが大切です。

 

今日からできる初夏の養生

毎日の暮らしの中で少し意識するだけでも、体の「水の巡り」は整いやすくなります。

“無理なく続けられるものを取り入れる”こともポイントですね。

冷たい飲み物をとりすぎない

冷たい飲み物を摂りすぎると胃腸が冷え、水分代謝が低下しやすくなります。常温や温かい飲み物も取り入れながら、胃腸をいたわってあげましょう。

湯舟につかって軽く汗をかく

お湯にゆっくり浸かることで血流が促され、滞りやすい水分も巡りやすくなります。

軽い散歩で巡りをサポート

15〜30分ほどの散歩でも、全身の巡りを整え、余分な水分を体の外へ排出しやすくしてくれます。呼吸が楽にできるペースで歩くことは、気分転換にもつながります。

利尿作用のある旬の食材を取り入れる

きゅうり、冬瓜、枝豆、とうもろこし、すいかなど、夏に旬を迎える食材には、体にこもった余分な熱や水を排出する働きが期待できます。

東洋医学では、体だけではなく、心の状態も含めて健康を考えます。

「心身不二」という言葉が示すように、心と体はお互いに影響し合う大切な存在です。

そこをふまえて、不調を繰り返しにくい体を育てていくことが何より大切だと考えています。

当院では、その場のつらさを改善することはもちろん、体質や生活背景まで見つめ、一人ひとりに合わせた施術と養生のご提案を行っています。

初夏の養生が少しでも参考になれば幸いです。今年の夏も健やかに過ごしていきましょう。